ハイウエイカード(額面\10,000)2004年2月
全体写真 |
1.全体の外観
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真正券○
(表面) |
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ホログラムに波模様が加わった新デザインのハイウエイカード偽造で50000円券の廃止と同時に出回り始めた。
鑑定のポイントは次のとおりです。
例=「英虞湾」(伊勢志摩国立公園) |
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真正券○
(裏面) |
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偽造券×
(表面) |
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例=「ヒューマンロードで未来を結ぶ」 |
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偽造券×
(裏面) |
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2.拡大写真 |
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A.ホログラム輪郭痕
(カードの裏面に見られる圧迫痕) |
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真正券には表面ホログラムの輪郭が裏面側に白い輪のように浮かんで見える。しかしながら、偽造にはこれがほとんど見られない。 |
真正券○(裏面、ただし50000円の例) |
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偽造券×(裏面) |
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B.マイクロ文字
(裏面) |
50000円券の例 偽造券のマイクロ文字は真正券に比べ、やや大きい。 |
真正券○(裏面) |
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偽造券×(裏面) |
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C.ホログラム
輪郭痕 |
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ホログラム内には2種類のマイクロ文字が印刷されている。直線帯内の
文字と波線内の文字である。偽造券では初期において文字が異常に大きいものが発見され、しばらく後にその部分が修正された偽造が現れたが波線内のマイクロ文字は視認できない。 |
真正券○ |
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真正券ではやや大きなマイクロ文字と波線内の小さなマイクロ文字が整然と印刷されている。
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真正券○
の拡大写真 |
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偽造券では波状の帯の中のマイクロ文字は一応認められるが、異常に大きくかつ不鮮明である。
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偽造券×
の拡大写真(その1) |
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D.「公」、「路」字の字体の差異 |
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偽造券の文字は著しく劣悪な再現度で印刷されている。文字のデザインを吟味する前にその不出来ぶりにおいて偽造券と見破ることは容易である。 |
真正券○ |
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「公」字
真正券は「公」字の部品「ハ」の終筆部先端がV字状に鋭角になっているa。偽造券ではコ字状に四角い表現になっているb。
「路」字
真正券は「路」字の部品「止」の最終筆部が(┗)レ字状に表記cであり、字画の先端左V字状のとがっているd。
偽造券では部品「止」の文字通りのデザインで(┴)字状の表記eで先端はコ字状に四角い表現になっているf。
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偽造券× |
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3.紫外線反応 |
上=真正券○(ただし5万円券)、下=偽造券× |
A.全体 |
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ハイウエイカードには風景やイラストなど、実に様々なデザインが印刷されているが、その下段には俗にすかしと呼ばれる蛍光インクによる「HIGHWAY CARD」の文字の連続印刷が施されている。
使用されている蛍光インクは真偽ともに無色であるが、紫外線による発行波長が微妙に異なっている。そのため真正券「朝焼けと富士」(その他も含めて)では黄色く発光発色するが、偽造券「ヒューマンロードで未来を結ぶ」では青白く発光している。
すかし部分は紫外線の照射により、発光することは知られているが、鑑定に際しては真正券と偽造券ではその発色が異なる点に注意を及ぼす必要がある。
ところで、ハイウエイカード蛍光印刷については右の写真では、むしろ偽造券の方が輝度も明るく、あざやかな印象をうけるのではないだろうか。
実は、偽造者はハイウエイカードの売買の際にこの蛍光印刷が鑑定のチェックポイントとなっていることを知っており、見る者の誤認を誘うため、ことさら目立つような印刷を施していると考えられるのである。 |
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B.拡大写真 |
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「HIGHWAY CARD」の文字が黄色く発光発色する。 |
真正券○ |
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偽造券では「HIGHWAY CARD」の文字がよりあざやかに青白く発光する。やや、文字が小さい。 |
偽造券× |
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